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Japon Dialogue Série #3: 日本・対談シリーズ#3

M Mohan PATEL et M MIYAO Takahiro:モハン・パテル氏と宮尾尊弘氏との対談


PatelMiyao

M Mohan PATEL et M MIYAO Takahiro:モハン・パテル氏と宮尾尊弘氏

Dialogue vidéo extrait: 対談ビデオ抄録
ストリーミング:http://www.youtube.com/watch?v=fLfyMsG0PM0&list=PL3VbFYYm8_nvhsLHBlI6xqgCJntWmuHvH
直接のリンク:http://japon-quebec.com/jd/miyaopatel/miyaopatel.m4v
(ビデオ撮影日:2012年12月12日、場所:東京都港区・ケベック州政府在日事務所)

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対談:

宮尾尊弘・筑波大学名誉教授、日本ケベック学会理事

モハン・パテル・ケベック州投資公社(Investissement Québec)駐日代表
ボストン大学(B.S.)、カリフォルニア大学バークレー校卒業(MBA)。カナダ三菱商事、三菱商事本社勤務(重機部チームリーダー、国際人材開発室長)、三菱商事トロント支店長兼モントリオール事務所長を歴任。淑徳大学講師、2005年から2009年まで在日カナダ商工会議所理事。現在はケベック州投資公社の駐日代表。

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対談の要旨

宮尾: 本日はモハン・パテル・ケベック州投資公社駐日代表をお迎えして、日本とケベックとの関係についてお聞きしたいと思います。まず簡単な自己紹介をお願いします。

パテル: 私は人生の半分くらいは日本で過ごしており、長年日本の商社に勤めていました。その中で色々な国と仕事をしたのですが、カナダは2回にわたりトロントとモントリオールに滞在しました。したがって、今の仕事でケベック州と日本との経済的なつながりを深めることに貢献できるのは嬉しいことです。

宮尾: 今のお仕事は日本からの投資をケベックに招き入れ、それを支援することと理解していますが、率直にいって日本の企業がケベックに投資することは、なかなか難しいのではないかと思いますが。

パテル: 現在の仕事は2007年からはじめてもう5年半ほどになりますが、やはりカナダやケベックの知名度については観光と資源という面が大きく、ケベック州は教育機関、技術ベース、金融などで長い歴史を持っているにもかかわらず、それらがあまりよく知られていないので、それらをもっとプロモートしていきたい。特にケベックの得意分野について、例えば航空機関係の産業や組織が幅広くモントリオール中心に集っているというユニークな面があることを知ってもらうようにしています。

宮尾: 意外に日本の若い人たちが知っているのは、モントリオール中心のハイテクの3Gやゲームといった分野ではないでしょうか。

パテル: ゲーム開発ではモントリオールが大きな拠点です。また映画についても、モントリオールが面白いのは、北米でありなおかつヨーロッパであるという点で、ヨーロッパのシーンを撮影することもあります。

宮尾: そういったものが融合して、最近10年ほど日本とは対照的にケベック州の経済成長率は高く、新しい産業がどんどん張り付いているようですが、その点が日本に伝わりにくいというのは歯がゆいのではないでしょうか。

パテル: 一番早いのはケベックに行っていただくことなので、北米に進出を希望している日本の企業には実際に見ていただき、アメリカと比較してもらうようにしています。例えば、今注目されている北部地域開発についても、現場を見てもらうためにツアーを組み、チャーター便やヘリを使って見てもらっています。この北部地域開発で現在力を入れているのは、レア―メタル、レターアースで、これは単に掘っただけではなく、プロセスして付加価値を付ける。そしてその際に使うエネルギーは、水力発電があるので心配がないというように、ケベックは日本にとって非常に興味深い地域です。

宮尾: 最後に、私の立場から見て注目しているのが、教育、人材の面で、よい大学が集積している点も重要です。

パテル: 実際、そのために研究開発が盛んで、バイオ、ライフサイエンス、マイクロエレクトロ二クスなどの分野での研究機関が集まっている。しかもそのような人材が安定して定着していることも、日本の企業にとって経営しやすい環境ではないかと思います。

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